小人症(低身長症)とはどんな病気なのでしょうか

人の身体を成長

みなさんは、「小人症(こびとしょう)」という言葉を聞いたことがありますか?小人症とは、何らかの原因によって、身長が極めて低い状態になってしまうことをいいます。現在では「低身長症」という表現の方が一般的なので、低身長症と言われればピンとくるという方も多いでしょう。

低身長症は、以前「小人症」と呼ばれていた時代に比べると、多くの人に知られるようになってきました。子供の身長が低い、伸びが悪いなどの症状があらわれると、「もしかして低身長症なんじゃないかしら?」と真っ先に心配される親御さんも増えてきています。しかし、この小人症(低身長症)は、近年急に患者数が増えてきたというものではなく、昔からこの症状に悩む人、そして治療に励み乗り越えた人も数多くいました。

小人症(低身長症)が引き起こされる原因はいくつかありますが、最もよく知られているのが、「下垂体性小人症」と呼ばれるものです。これは、現在の言い方で言うと、「成長ホルモン分泌不全性低身長症」のことです。成長ホルモンとは、脳下垂体から分泌されるホルモンで。骨の両端にある「骨端線」というところに作用して骨を成長させる働きを持っています。この成長ホルモンの分泌量が低下することにより、骨が成長できず、身長が伸びなくなってしまう病気が、「下垂体性小人症(成長ホルモン分泌不全性低身長症)」です。

成長ホルモンとは本来、生後から成長期を終える10代後半くらいまでは、右肩あがりにその分泌量を増やしていくものです。そして、成長期を終えて20代以降になると、急激に分泌量が減少していきます。子供のうちから成長ホルモンの分泌が極端に少なくなってしまうのは、原因不明の突発性によるものが3分の2、脳腫瘍などの後天的原因によるものが3分の1と言われています。

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小人症(低身長症)は、下垂体性小人症(成長ホルモン分泌不全性低身長症)のほかにも、様々な種類があります。下垂体性小人症と同じ内分泌性低身長としては、副腎機能低下症や甲状腺機能低下症があります。染色体の異常であるターナー症候群や、骨に異常がある軟骨無形成症などは、先天性疾患による低身長に分類されます。そのほかには、愛情不足や栄養不足による慢性疾患性低身長、小柄な体型が遺伝によって受け継がれる家族性低身長、体質的な発育の遅れによる体質性低身長があります。

小人症(低身長症)の治療は、どれだけ早期に開始することができるかが成功の鍵を握っています。なぜなら、人間の身長が伸びる時期というのは決まっています。骨は、骨の両端にある柔らかい「骨端線」部分が膨張することによって成長していきますが、成長期を終えて大人になると、骨端線は堅い骨に変わってしまい、膨張できなくなります。これを、「骨端線が閉じる」といい、骨端線が閉じると、身長は伸びなくなってしまいます。

骨端線が閉じる年齢には個人差がありますが、男性は18~19歳頃、女性は15~16歳頃というのが一般的です。骨端線が閉じてしまうと、身長は伸びなくなりますので、小人症(低身長症)の治療による効果は、この骨端線が閉じた後では期待できません。骨端線が閉じるまでの間に、しっかり治療をして最大限の改善を目指すには、早期発見と早期治療開始が要となります。また、小人症の裏には、脳腫瘍などの恐ろしい病気が隠れていることもありますので、やはり早期に発見することが重要です。

小人症(低身長症)の早期発見のためには、まずは小人症(低身長症)についての知識を持ち、その上でお子さんの成長を注意深く観察して、その兆候を見逃さないようにすることです。現在は、以前よりも小人症(低身長症)に関する情報も多く出回っている世の中ですから、積極的に情報収集をして、お子さんの健やかな成長を守ってあげたいですね。

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